あと施工アンカー初心者必見!用途別に選ぶポイントを解説します。

🏗️ あと施工アンカーとは?
「あと施工アンカー」とは、建物や構造物を補強したり、新しい設備を取り付けたりするために、コンクリートに後から固定するための金具のことですあと施工アンカーの適切な使い分けを解説します!
📌 目次
- あと施工アンカーの種類と特徴
- どのアンカーを選ぶべき?
- 具体的な使用例
- 施工時のポイントと注意点
- まとめ
1️⃣ あと施工アンカーの種類と特徴
あと施工アンカーには、主に以下の3種類があります。
🔩 ① メカニカルアンカー(拡張型)
- ボルトを打ち込むことで、コンクリート内部で広がり固定されるタイプ
- 施工が簡単で、即時に固定可能
- 振動や衝撃に弱い場合がある
- 適用規格:JCAA(日本建築あと施工アンカー協会)の基準に準拠
▶ 主な種類
種類 | 特徴 |
---|---|
オールアンカー | 汎用性が高く、多用途に使用される |
グリップアンカー | 小型で薄い板にも適用可能 |
ボルトアンカー | 強い引き抜き強度が必要な場面に適用 |
🏗️ ② ケミカルアンカー(接着系)
- 接着剤(樹脂)を使ってボルトを固定するタイプ
- 高い引き抜き強度と耐震性を持つ
- 硬化時間が必要
- 適用規格:JIS A 5021、JCAA Z-0001
▶ 主な種類
種類 | 特徴 |
ガラスカプセル型 | 施工が簡単で安定した強度を発揮 |
カートリッジ型 | 使い勝手が良く、大量施工向き |
⚙️ ③ 金属系アンカー(スリーブ型)
- スリーブや拡張機構を持つタイプ
- 繰り返し荷重に強い
- 施工時に適切なトルク管理が必要
- 適用規格:JCAA Z-0002
2️⃣ どのアンカーを選ぶべき?
使用用途 | 推奨アンカー | 理由 |
軽量設備の固定 | メカニカルアンカー | 施工が早く、コストが低い |
重量物の固定 | ケミカルアンカー | 高い強度が必要 |
耐震補強 | ケミカルアンカー | 変形しにくく、耐震性が高い |
高速施工が必要 | メカニカルアンカー | すぐに固定可能 |
3️⃣ 具体的な使用例
▶ エアコン室外機の固定(軽量) 👉 メカニカルアンカー(オールアンカー)を使用
▶ 大型看板の設置(重量物) 👉 ケミカルアンカー(カートリッジ型)を使用
▶ 耐震補強工事 👉 ケミカルアンカー(ガラスカプセル型)を使用(国交省耐震改修ガイドライン準拠)
4️⃣ 施工時のポイントと注意点
🔹 アンカーの長さと直径を確認 👉 コンクリートの厚さに適したサイズを選ぶことが重要
🔹 施工環境に適したアンカーを使用 👉 屋外なら耐候性の高いものを、湿気の多い場所なら防錆加工されたものを選ぶ
🔹 正しい施工手順を守る 👉 ケミカルアンカーは硬化時間を守り、メカニカルアンカーは適正なトルクで締め付ける
🔹 国土交通省の仕様やメーカー推奨値を参考にする 👉 施工不良を防ぐために、必ず規定値を確認する
🔹 穿孔時の注意 👉 ダイヤモンドコアドリルを使用する場合は、適正な水冷却と集塵対策を行う 👉 ハンマードリルを使用する場合は、粉塵除去を徹底する(アンカーの保持力向上)
🔹 引張試験の実施 👉 施工後に規定の引張試験を行い、強度を確認する(JCAA推奨試験方法)
5️⃣ まとめ
あと施工アンカーにはさまざまな種類があり、用途に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
✅ 軽いもの → メカニカルアンカー(JCAA基準) ✅ 重いもの → ケミカルアンカー(JIS規格準拠) ✅ 耐震補強 → ケミカルアンカー(国交省ガイドライン準拠) ✅ 施工時のポイント → 長さ・直径・施工環境を確認し、適正な試験を実施
施工環境や強度計算を考慮して、適切なアンカーを選びましょう!🔧💡
信頼できる施工は資格と経験から!
あと施工アンカーは、見えない部分で建物の強度を支える大切な技術です。サガ・コア&カッター工業(株)には、第一種あと施工アンカー施工士が在籍しているため、安全で信頼できる工事が可能です!